ポジートのスペイン語オンライン教科書第33限目はスペイン語の「〜がある」、「〜がない」の言い方について解説をしていきたいと思います。
ものの所在について表現する時スペイン語ではhayという動詞を使って表現します。
文章の作り方は少しだけ注意することがあるので、そこだけ注意すればとても簡単に文章を作ることができます。
この記事で分かること
- hayという動詞について
- 「〜がある」の表現のルール
- estar動詞とhayの違い
hayという動詞について
基本的に「〜がある」という表現をスペイン語でする時は、hayという動詞を使いますが、
今までこのブログでは散々、「動詞を主語に合わせて活用しろ」だの「動詞の活用をちゃんと覚えろ」だの繰り返し嫌になるほど書いて来ましたが(これからも書いていきますww)、
このhayという表現を使う場合、そもそもこのhayという動詞は既に活用されており、その他の形に活用する必要もありません。
元々hayという動詞はhaberという動詞から来ています。
勿論haberという動詞にはちゃんと人称に合わせて活用が割り振られていますが、「〜がある」という表現をする時に限り必ずこのhayという形で使用することになっています。
「〜がある」という表現のルール
さて、hayを使う時にはいくつかルールがあるのでそれについて解説していきます。
ルール1:主語が不要
今までこのブログでは、「必ず文章を作るときは主語が必要だ」と何度も書いて来ましたが、例外があります。
厳密に言うと「無人称主語」と呼ばれるものにこのhayは分類されます。
無人称主語とは、一般的な事象を表現したりする時に使用され、特定の場合、特にhayを使う時は主語を入れなくて良いことになっています。
ルール2:単数でも複数でも動詞の活用はhay
例えば、
Hay tres manzanas en la mesa.
机に3つりんごがある。
という文章があったとして、「りんごが3つで複数だから動詞のhayも複数形に活用しなきゃ」と思ったあなた、
「複数形だから何かしなきゃいけない」と思う感覚は正しいです。
しかし、上記の「3つのりんご」はそもそもこの文の中で主語ではないので、「〜がある」の〜の部分に何が出てこようがhayを他の形に活用する必要は全くありません。
estar動詞とhayの違い
ここまで記事を読んでいただいた方の中には「あれ?」と思った方もいるかもしれません。
そう思った方は「estar動詞も〜はいるって意味じゃん」と考えたはずです。
これには文法上で明確に違いが分けられているので解説していきたいと思います。
文法上の違い
特定の名詞か不特定の名詞か
「いる/ある」にどちらかを使うかは、対象の名詞が特定か不特定かで違って来ます。
具体例で見てみましょう。
estarを使う場合
- 名詞に定冠詞を使う場合:el、la、los、las
- 名詞に所有形容詞/所有名詞を使う場合:mi〜、míoなど
- 名詞に指示形容詞/代名詞を使う場合:ese、éseなど
- 名詞が固有名詞/代名詞である場合:人、地名、国の名前、yo、túなど
上記の品詞は全て名詞の素性を明らかにするために使われるものなのでestar動詞を使うことになっています。
hayを使う場合
- 不定詞を使う場合:un、unos、una、unas
- 名詞に対して数詞を使う場合:tres manzanasなど単純に名詞を数えるために数字を使う場合
- 不定形用紙を使う場合:algún、algunos(いくつか/いくつかの) alguien(誰か) など(これはまた別の記事で解説します)
- 名詞に何も冠詞が使われていない場合
まとめ
今回はものの所在を表現するための動詞hayについて解説しました。
estar動詞との使い分けがちょっと難しく感じるかもしれませんが、まずは定冠詞/指示詞/固有名詞ではない時にhayを使うようにして練習しながら慣れていきましょう。
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