第39限:スペイン語の最初の難関【再帰動詞用法5パターン】

ポジートのオンラインスペイン語教科書第39限は前回の再帰動詞の記事に引き続き、実際の再帰動詞の使い方について解説していきます。

もしかしたら前回の記事の再帰動詞の解説の仕方だと分かりにくいと感じる方もいるかもしれませんが、今回解説する再帰動詞の使い方は全てパターン化されているのでもしかしたらこっちの説明の方がわかりやすいかもしれないです。

この記事で分かること

  1. 再帰動詞の使い方5パターン

再帰動詞の使い方5パターン

タイトルの通り再帰動詞の用法は5パターンしかありません。

中には判断が難しいパターンも入っていますが、一旦これを理解してしまえばスペイン語学習における最初の難関を乗り越えたことになり、表現の幅が一気に広がります。

以下の5パターンを学ぶにあたり、前回の記事でも少し解説しましたが、

再帰動詞とは「動詞の動作の目的語が主語と一致している」ということを頭に入れておくと理解が早く出来るかもしれません。

受け身表現

英語や日本語でも受け身の表現があるので分かりやすいと思います。

例えば日本語と英語それぞれで「私の名前はマヌエルです」という文があったとします。

これを他の方法を使って表現すると…

私はマヌエルと呼ばれています。

I am called Manuel.

となり、英語ではbe動詞と過去分詞という品詞を使って「受動文」という方法を取り表現していますが、スペイン語にも受動文はありますが再帰動詞を使う方が一般的です。

また、上の日本語と英語の文はいずれも、「私の名前はマヌエルです」と同じ意味ですよね?

これをスペイン語にすると。

Yo me llamo Manuel.

直訳:私は私をマヌエルと呼びます

意味的な訳(意訳):私はマヌエルと言います。

となります。

その他の受け身表現の再帰動詞

pegarme:ぶつける

Me pegó la cabeza con la puerta.

私は頭を扉にぶつける。

puerta:扉

cabeza:頭

abrirse:開かれる

La puerta se abre.

扉が開く。

cerrarse:閉まる

La puerta se cierra.

扉が閉まる。

因みに最初の「私は頭をぶつける」は英語では所有形容詞を使いI hit my head.と「私の頭」と言いますが、スペイン語では再帰動詞で既に「私は頭を私にぶつける」としているので

Yo me pego mi cabeza.のmiは不要になります。

他動詞の自動詞化

他動詞の自動詞化は受け身と似ていて、本来他動詞の意味の動詞を自動詞化し動詞の動作目的の対象を主語に向ける働きがあります。

前回の記事と自動詞と他動詞の記事で何回かdormirの動詞を使って解説しましたが、

元々dormirは他動詞なので目的語が必要です。

従って、

Yo duermo.

とすると、「私は(誰かを)眠らせる」となってしまい、自分が眠りたくても眠ることは出来ません。

なので、

Yo me duermo.

としてあげれば「私は眠る(私を眠らせる)」とすることが出来るし、

再帰動詞のdormirseを使えば目的語(厳密にはseが目的格に入りますが)が入らないので、「目的語が必要な他動詞から目的語が要らない自動詞になった」ということが言えます。

他の主な他動詞を自動詞化する再帰動詞

 

再帰動詞 意味
afeitarse 髭を剃る

quitarse

脱ぐ、外れる(外す)

vestirse

服を着る

ponerse+形容詞/物

1.+形容詞=〜(嬉しい、悲しい等)の状態になる、

2.+物=〜を着る、〜を身に着ける

encontrarse+形容詞/場所

1.+形容詞=〜(嬉しい、悲しい等)の状態になる

2.+場所=〜(場所)にいる

encontrarse con +人  (人に)出会う/出くわす/(人と)一緒にいる

acostarse

寝転がる、横になる

lavarse

洗う(手や体)

※主語が複数形の再帰表現だと、相互の表現になり「洗い合う」という意味にもなる。

levantarse

起き上がる、立ち上がる

sentarse

座る

sentirse+形容詞

+形容詞=〜(嬉しい、悲しい等)の状態になる

comprarse

(自分自身に)買う

強調表現

強調表現はあまり数が多くはありませんが、強調表現では元々の動詞の形に再帰動詞のseを付けると意味が少しだけ変わります。

irse:言ってしまう

カレンはフランスに行ってしまう(行ったきり帰ってこない、移住する)

Karen se va a Francia.

その他の強調表現の再帰動詞

marcharse:行ってしまう(立ち去る)

reírse:嘲笑う

Ella se ríe de mí.

彼女は私を嘲笑う。

相互表現

相互表現はその名の通り、動詞の作用が複数の動作主(主語)に作用する再帰表現です。

この場合は主語が必ず複数である必要があります。

訳す時は「〜し合う」とすると分かりやすいです。

Nosotros nos queremos.

私達はお互いに好意を持っている(好きである)

因みにquererは愛情や恋愛感情の好きというより、単純に気が合うとか友達として好きというニュアンスです。

José y María se aman.

ホセとマリアは愛し合っている

無主語(無人称)表現

無主語(または無人称)表現では、主語が不特定多数だったり、慣習的、普遍的な場合に再帰動詞を使って表現します。

訳し方は基本的に「〜される」などの受け身的な言い方でよく訳されます。

無主語表現には一つだけ決まりがあり、主語を表記しなくて良いのは勿論ですが、動詞の活用は必ず3人称単数になります。

以下は各動詞で再帰動詞のseをつけて無主語表現した場合になります。

entrarse

No se puede entrar en la habitación ahora.

今は部屋に入れません

decirse

¿Cómo se dice esto?

これは(一般的に)何と言いますか(言われますか)?

tardarse

Se tarda en 1 hora para llegar al trabajo.

職場に着くのに1時間かかります

無主語の再帰表現は少し難しく感じるかもしれませんが、一般論を話すときや主語が明らかに無いと考えられる時は基本的に無主語の再帰表現を使っても問題ありません。

まとめ

今回は再帰動詞の用法5パターンを解説しました。

一応再帰表現の5パターンと代表的な動詞をまとめておきます。

 

No. 再帰表現 代表的動詞 意味
1 受け身表現 llamarse 〜と(名前)呼ばれる
2 他動詞の自動詞化 levantarse 立ち上がる/起き上がる
3 相互 quererse お互いに好く
4 強調 irse 行ってしまう(いなくなる)
comerse 食べてしまう(平らげる)
5 無主語(無人称) decirse 〜と(一般的に)言われる

いくつもルールがあって難しく感じるかもしれませんが、使い方に迷ったら辞書を引けば動詞の不定詞に再帰動詞のseが付いた形が表記されており、その意味についても解説されているので辞書に従って再帰動詞を使えば大丈夫です。

あとは、たまに何でも間でも動詞を再帰動詞にしてしまう人がたまにいますが、それも意味が解らなければ予め辞書で調べて通常の動詞と再帰動詞の意味を明確にすればあまり間違うことも無いかと思います。

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