ポジートのオンラインスペイン語教科書第41限はスペイン語の過去の表現について解説していきたいと思います。
今までの記事でスペイン語の現在の表現については一通り解説したので、今回からはスペイン語の過去の表現について解説していきたいと思います。
スペイン語の過去の表現は日本語や英語と若干違い、ラテン語系言語独特の文法を用いるので最初にこの記事で過去形の構造について解説したいと思います。
この記事でわかること
- スペイン語の過去形の表現方法
- スペイン語の2種類の動詞の過去形
スペイン語の過去形の表現方法
最初にスペイン語での過去での表現について簡単に説明しておきたいと思います。
スペイン語含め、日本語、英語や多くの言語で「過去」を表現する場合は動詞を過去形にして過去の表現をします。
当たり前といえば当たり前なんですが、言語によっては過去形がない言語も存在するようです。
日本語も厳密に言うと未来形はありませんしね…
各言語の例を見ていきましょう。
日本語:
私は昨日スペイン語を勉強した。
英語:
I studied spanish yesterday.
上記の例の通り日本語は語尾に「た」を付ける、英語は動詞を過去形に変えて過去を表現しています。
スペイン語:
Yo estudié(原形:estudiar) español ayer.
スペイン語も英語と一緒で動詞の過去形を使って過去を表現します。
ここまではどの言語も構造が一緒なので特に理解に問題はないかと思います。
2つの過去形:「点」と「線」と言う考え方
さて、ここからがスペイン語の過去形についての考え方で少し難しい部分です。
若干日本語と考え方が似た部分がありますが、スペイン語の過去形には「点」と「線」と言う考え方があり、つまり2種類の動詞の過去形があります。
それぞれ「点過去」、「線過去」と呼びます。
これはスペイン語を勉強する上で頻出する用語なのでここで覚えてしまいましょう。
ラテン語系言語ではよく使われる概念で、フランス語では「半過去」や「複合過去」と行ったりします。
個人的にはスペイン語の過去の概念を覚える上で点/線過去の名前が一番しっくり来ると思います。
点過去:一時的な過去
点過去は言ってしまえば、時間というものを1本の線で考えた時にその1点で起こることを点過去を使って表現します。
つまり、一時的なことは点過去を使って表現します。
まだ過去形の解説をしていないので日本語での解説になってしまいますが例文を使って見てみましょう…
私は昨日学校へ行った。
「行った」という部分で過去形というのが分かりますが、例文の中に「昨日」という言葉が入っています。
大体の人はこれを聞いてその人が「昨日という日の中で1度学校へ行った」というふうに理解すると思います。
言い方を変えるとこれは「学校へ行く」という行為が「昨日」という時点で一時的に発生したので、これは点過去を使えば良いということが分かります。
一応これが一般的な点過去の説明ですが、次の「線過去」の説明を見ればもう少し理解が深まると思います。
線過去:連続(継続)的/習慣的な過去の出来事
点過去に対して線過去は、同様に時間を一本の時間軸で考えた時に点では無く、ある程度の長さで継続的に起こる場合は線過去を使います。
点過去の解説と大体同じ意味の例文で比較してみましょう。
私は子供の頃学校に行っていた。
点過去の例文との違いは期間で点過去の「昨日」というある程度限定された期間から「子供の頃」と漠然な期間になっています。
動詞自体も「行っていた」で、単純にこの文章を見ていると「習慣的に子供の頃学校へ行っていた」というふうに理解できます。
このように線過去は「過去の中で連続(継続)的に起こる行為」を表現する時に使われます。
まとめ
今回はスペイン語の過去形の導入として、「点過去」と「線過去」について解説しました。
厳密に言うともっと点過去と線過去の棲み分けはありますが、とりあえずは二つの過去形の名前と「点過去は一時的」、「線過去は継続的」という部分だけ抑えて貰えば十分だと思います。
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