コロナ禍の中に見るメキシコという国2

どうも、ポジートです。

前回は私生活視点でメキシコの新型コロナの状況について解説しましたが、

今回はもう少し視点を広げてメキシコ政府の対応や医療現場の状況について解説していきたいと思います。

政府の対応

ロックダウン解除

前回の記事で少しメキシコ国内でのロックダウンについて触れましたが、

大体4月から5月末にまで掛けて最低限生活に必要なインフラ、サービス、日用品や食料品を扱う企業以外を軒並み閉鎖し、

それを破る企業へは罰金や事業所閉鎖をしてきましたが、

これも長く続かず、政府が出す衛生措置指針をクリアする企業は許可制で稼働を許可するという措置を取ってだんだんと経済活動を再開していきました。

これで事実上のロックダウン解除となっています。

しかし、継続的に持病を持っている人は会社に出勤しないようになっています。

政府からの経済的援助はあったのか?

日本やアメリカ等では新型コロナによる補助金などの支給が話題になりましたが、メキシコではどうだったかというと、

年金受給世代に対する年金の繰り上げ支給や、中小、零細企業に対する貸付などはあったものの

返済義務の無い経済的援助は国民に対しては特にありませんでした。

現アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドールメキシコ大統領(通称アムロ)は大統領就任時、

「社会的弱者を守る」というコンセプトの元政権を発足させたものの、

本当にコロナ禍で窮地に陥った時に「本当に弱者を守れたのか?」というと

非常事態時に国民を守るための財源を出すことが出来なかったことから疑問が残ります。

それもその筈、メキシコは労働者の約半分が税金を納めていないため、

財源が無いのは当然なんです。

言っていることがめちゃくちゃな労働省

さて、一時的ではあったものの政府が生活必需品を扱わない企業を閉鎖したお陰で多くの企業は従業員を解雇したり、

従業員を完全解雇しないまでも一時解雇をしなければならない企業が出てきたわけですが、

僕がメキシコの労働法(日本で言う労働基準法)の該当法令を調べてみた結果を要約すると、

「企業は管轄保健当局が衛生上の非常事態宣言を発令した場合、従業員の給与を最低賃金まで下げることができる」とのことで、

この法律は2012年に制定された比較的新しい法律ではあり、

聞くところによるとこれは過去にメキシコで大流行した豚インフルエンザの後に作られた法律のようです。

メキシコ連邦政府労働省大臣は「非常事態だからといって従業員の給与をカットしないで下さい。労働者は給与を満額支払われる権利があります」と発言しています。

確かに今回の経済危機は誰もが経験したことのないものとは言え、

自分達が「衛生的非常事態」に備えて作った法律と真逆の発言をしてしまうのはいかがなものでしょうか?

そもそもこの法律を作る前に、こう言う場合に備えて経済援助を国民に出来る体制を整えておくべきだったのではないでしょうか?

と、個人的に思わずにはいられないです。

医療現場の状況

他国と同様パンク状態

メキシコの医療現場はどうかというと、

他の国と変わらずパンク状態にあります。

しかし、他の比べても状況が悪く、それはなぜかと言うと

医療従事者が治療を行うために使う保護具等がそもそも不足すると言う状況が感染拡大初期は続き、

医療従事者がデモを起こす事態になっていました。

また、数ヶ月してヨーロッパの感染状況が落ち着いてきた中であってもメキシコは

毎日数千〜数万人新規感染者が増える上に、メキシコは感染者致死率が約10%で世界一なので、

医療従事者の負担は想像を絶するものだと思います。

社会保険病院も対応し切れず

基本的には病院はどこもパンク状態なので日本や他の国と同様メキシコでも重症患者のみ入院するという措置が取られています。

軽症患者は自宅療養するというのは理に叶っていると思いますが、

現在メキシコでは保険省や社会保険庁(日本の厚生労働省)が運営している社会保障費を納めている人は無料で医療を受けられる病院も

軽症患者ですら対応出来ない状態になっています。

これはどういうことかというと、

会社員は風邪や怪我、病気になると休業補償が社会保険庁からもらえて約70%分の給与の補償を受けることが出来ます。

コロナがメキシコで蔓延し始めてから、政府はコロナも休業補償対象の病気に指定し

最初はPCR検査の結果を持っていけば休業補償が得られるということでしたが、

感染状況が酷くなってくるとPCR検査陽性の結果を持っていっても受け付ける病院が飽和状態なため休業補償を得られなくなってしまいました。

そうなると、有給や会社が特別に給与を補償しない限り労働者は収入が無くなってしまい、

更にメキシコ経済に影響を与えるという悪循環に陥ってしまっています。

なぜ致死率がここまで高いのか?

先にメキシコのコロナ罹患者の致死率や約10%で世界一だということに触れたので、

最後にメキシコはなぜここまで致死率が高いのか解説したいと思います。

肥満大国メキシコ

統計によってバラ付きが若干出るかとは思いますが、

ある調査ではメキシコは数年前に肥満率がアメリカを抜いたという結果があります。

これは政府の会見等で保健省が正式に見解を示していますが、

肥満から来る生活習慣病:高血圧、糖尿病などの持病を持っている人はコロナ罹患時に病状が悪化するリスクがあり、

その肥満の原因はメキシコ国民の食生活にあることを指摘しています。

確かに、僕も人に自慢できる体型ではありませんが

外を歩いていて痩せてる人を探す方が難しいと感じます。

高い肥満率の原因

高い肥満率について考えてみるといくつか気づくことがありました。

食生活

当然と言えば当然なのですが、

メキシコではあまり食生活に気を配るという習慣を持っている人はあまり多くはありません。

職場なんかではみんな四六時中何か食べながら仕事しているし、

食べているものも高カロリー(コーラの製法もメキシコは独自で他の国より甘いみたいです)で

自炊でもしない限り野菜を取る機会はほぼ0に近いです。

日本ではテレビでダイエット特集なんかが組まれたりしていますが、

メキシコには「食育」や「健康」という概念でメディアが何かを発信するということがあまりありません。

運動をする習慣があまりない

日本や他の国と比べてしまうと、

運動をする習慣もあまり無いように思えます。

街中なんかにはスポーツジムがあったりしますが、日本と比べて数が少ないし

ジムの会費を払う経済的余裕がある人も限られてきます。

子供の世代もみんな外で遊ぶときは大体サッカーをしていますが、

スポーツ系の習い事もバリエーションがあまり無いし、学校の体育の授業もあまり盛んでは無いようです。

こう言った理由からメキシコでは肥満率が高く

それが高いコロナの致死率に繋がっていると言えます。

まとめ

今回はコロナ禍の中のメキシコ政府の対応や医療機関の状況について解説しました。

次回の記事では、メキシコでコロナが収束するのは何時頃になりそうか?

また、アフターコロナで留学出来る様になる見通しについて解説していきたいと思います。

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